リビング広すぎて後悔…間取りの注意点と失敗/後悔しないためのポイント

リビング広すぎて後悔…間取りの注意点と失敗/後悔しないためのポイント

「リビングが広すぎて後悔している…」
新築で住宅を建てたあと、このような後悔を感じるケースは少なくありません。

家族が集まり団らんするリビングは広いほど満足度が高まるように思われますが、どうして後悔を感じるのでしょうか。

本記事では、リビングが広すぎて後悔するケースの原因を紹介したうえで、リビングの間取りを考える上での注意点や、失敗・後悔を防ぐためのポイントを解説します。
せっかく希望通りの広さのリビングを持つ住まいを建てたのに、後悔を感じることのないよう失敗の事例から学びましょう。

各ポイントでは適度な広さでおしゃれなリビングの事例も紹介しますので、どんなリビングを目指すべきか迷っている方は、合わせてぜひ参考にしてください。

「リビング広すぎ後悔」の原因は?

はじめに、どんな理由でリビングが広すぎて後悔を抱えてしまうのか、原因を紹介します。

リビングが広すぎて「冷暖房の効率が下がる・ムラが出る」

広すぎるリビングで後悔を抱える1つ目の原因は、部屋が広すぎることから冷暖房の効率が下がる・ムラが出るケースです。

自宅に帰ってきたとき、コンパクトな床面積のリビングであれば、エアコンを入れてすぐに快適な室温になるでしょう。
一方で広すぎるリビングでは、適度な容量のエアコンを利用する場合でも部屋全体が温まるまでに時間がかかり、さらに暖かい場所と冷たい場所とで温度ムラが生じてしまいます。

こうした温熱環境に起因する後悔が広すぎるリビング、1つ目の後悔です。

リビングが広すぎて「居心地の悪さを感じる」

広すぎるリビングに居心地の悪さを感じる場合が後悔を感じる2つ目の原因です。

人にはそれぞれ、生活を送るうえで快適な広さがあります。
家族同士の距離、ソファとテレビの間隔、リビングに座ったときの天井との高さなど、快適な距離感が異なるのです。

居心地のよさを感じる広さを超えてリビングを広くしてしまった場合、広すぎる空間に落ち着かなさを感じ、居心地の悪さにつながる可能性があります。

リビングが広すぎて「日々の掃除が大変になる」

後悔を抱える3つ目の原因は、リビングが広すぎることで日々の掃除が大変になることです。

リビングは、家族が集まり長い時間を過ごすことから定期的な掃除が欠かせません。
掃除機をかけるときや敷いているカーペットを干すときなど、床面積が広くなれば掃除する手間と時間は比例して増えます。

キレイになることに満足を感じる場合は問題ありませんが、掃除が苦手である場合は広すぎるリビングは後悔につながります。

リビングが広すぎて「使っていない場所をもったいなく感じる」

大人数が集まることを見越して広いリビングを設けた場合でも、普段は家族だけが利用し、時間帯によっては1人で使う場合もあるでしょう。
こうした使っていない時間・場所がある場合が4つ目の後悔の原因です。

広々したリビングを作るためには相応の費用が必要になります。
費用をかけたのに使っていない空間があれば、「もっとコンパクトでもよかったかな」と感じるのは当然のことです。

リビングを広くしすぎて「他の部屋が狭くなる・設備や仕様を諦めた」

他の部屋との関係で後悔を感じるパターンが5つ目の後悔です。

土地や予算が限られている場合、リビングを広げるためには他の部屋の床面積を削る必要があります。
また、取り付けたいと考えていた設備を取りやめたり、無垢材や造作家具といった仕様を諦めて、リビングを広げる費用を捻出する場合もあります。

他の希望を諦めてリビングを広げた場合は、ことあるごとに諦めた設備・仕様を想像して後悔を感じるかもしれません。

【関連コラム:注文住宅の予算オーバー|原因とコストダウンのコツ6選】

広すぎるリビングを設けた場合、こうした5つの場面で後悔を感じる可能性があります。
こうしたケースを避けて、適切なリビングの広さを実現しましょう。

間取りの見直しでリビングの広さを調整

では、どんな考え方をすれば適度な広さのリビングになるのでしょうか。
まずは間取りを見直すことから始めてみましょう。

ダイニング・キッチンや和室などとの関係を見直す

適切な広さのリビングを実現するためには、リビングを単体で考えずにダイニングやキッチン、和室といった近しい間取りと一緒に考えることが大切です。

リビングを単体で考えると、つい広く広く間取りを考えてしまいがちです。
しかしダイニングやキッチン、和室と隣接させることで、和室でありながらリビング、ダイニングでありながらリビングといった空間利用が可能になります。

たとえば、いなべ市の注文住宅ではリビングに小上がりの和室やダイニングが隣接しています。
和室の小上がり部分はソファのように気軽に腰掛ける場所として利用でき、ダイニングのベンチ部分も同様に利用できます。

このように、他の間取りと関係させることでコンパクトなリビングでも広々とした空間を実現でき、適度な広さに調節できるでしょう。

寝室や子ども室を意図的にコンパクトにする

土地や予算が不足してリビングを拡張できない場合は、寝室や子ども室といった個室をコンパクトにまとめてリビングを広げることを考えてみましょう。

家族の過ごし方によっては、家族がリビング周辺に積極的に集まり、相対的に寝室や子ども室の利用頻度が低くなる場合があります。
こうしたケースでは個室はコンパクトでも不満に感じず、逆にリビングを広く機能的にすることで満足度を高められるかもしれません。

個室は寝る・収納する機能だけを追求して、リビング周辺で団らんや学習を行うように設計を考えてみましょう。

家族に合ったリビングの「形」を考える

間取りを考える上では、家族の過ごし方に合ったリビングの「形」を追求することも大切です。
リビングの形によって、団らんや学習などリビングで過ごす時間の満足度は大きく変わります。

「正方形」のリビング

たとえば先ほど紹介した”いなべ市”のリビングは、リビング・ダイニング・キッチン・和室で正方形を形作っています。
こうした間取りでは、リビングからダイニング、リビングから和室と各所にアクセスがしやすく、また他の間取りと関係させて床面積がコンパクトでも広々と過ごせるでしょう。

「長方形」のリビング

続いて長方形のリビングを想像してみましょう。
鈴鹿市の注文住宅はキッチン・ダイニング・リビングが縦一列に並んでいる、長方形のリビングといえます。

長方形のリビングは、間取りの端から端までの物理的な距離があることから、動線が長くなりがちで家事を行う際に面倒に感じるかもしれません。
一方で視線が遠くに抜けやすいことから、床面積がコンパクトでも視覚的にはリビングが広く感じられる特徴を持っています。

ほかにもリビングの形には「L型」や「コの字型」など、様々な形が想定できます。
家族の暮らし方に合ったリビングの形を想像することで、適切な広さのリビングを実現できます

このように、リビングと他の間取りの関係や形について見つめ直して、適切な広さで後悔を感じない間取りを作りましょう。

失敗しないリビングの広さのポイント

続いて、リビングの広さについて失敗を避けるために知っておきたいポイントを紹介します。
事前に知っておくだけで後悔・失敗を避けられる可能性がありますので、要確認です。

広いリビング=良いリビングではない

1つ目のポイントは、広いリビングだから良いリビングであるという意識を捨てることです。
広すぎるリビングで後悔する原因の話題で解説したとおり、単にリビングを広げるだけでは失敗・後悔につながる可能性があります。

確かに、リビングが広ければ家族同士の動線が交わることもなく、子どもは広い場所で走り回ることもできるでしょう。
一方で掃除の大変さであったり、個々人で心地よいリビングの大きさが異なったりするケースもありますので、広さを追い求めることで優れたリビングを実現できる訳ではないと認識しましょう。

使用目的に合致するリビングを目指す

2つ目のポイントは、使用目的に合わせた大きさのリビングを目指すことです。
リビングの広さを考えるうえで、リビングをどのように利用するのか考える必要があります。

主にダイニングでイスに座り、リビングで過ごす時間が短い場合はコンパクトなリビングでよいかもしれません。
ダイニングテーブルを兼ねてリビングで食事も行い、食後の団らんも行うならリビングは広いほうがよいかもしれません。

誰がどの時間帯に使用するのか、座って使用するのか横になることがあるのか、具体的に使い方を想像することで最適なリビングの大きさを決められるでしょう。

置きたい家具がある場合は家具に合わせた広さに

3つ目のポイントは、置きたい家具がある場合は家具に合わせた広さを確保することです。

広めのソファやL字型のソファを置いて、深く腰掛けたり横になったりする使い方であれば十分な広さのソファスペースが必要です。
また、冬場にこたつを出す場合など大きめのテーブルを置く場合も広めの面積を確保する必要があります。

このように、置く予定の家具が決まっている場合は家具に合わせた広さを確保しましょう。
まだ家具が決まっていない場合は、間取りを考える段階で家具の目星をつけておくことをおすすめします。

見学会やモデルハウスで様々な広さを体感する

4つ目のポイントは、リビングの広さを実際に体感することです。
写真や間取り図はリビングの広さを決める際の参考になりますが、それ以上に実際に体験することで最適な広さ感覚を覚えられるでしょう。

多くのハウスメーカーではモデルハウスやオーナー様邸を見学できる機会を設けているので、参加することで最適なリビングの広さを体験できます。
特にオーナー様邸見学会は、実際にオーナー様(お施主様)が考え抜いた末に実現した間取りを体験できることから、自身の家づくりにとって参考になるでしょう。

【三重県・四日市市のハウスメーカー サティスホームの見学会情報】

こうしたリビングの広さのポイントを抑えることで失敗や後悔を避けましょう。

後悔しないためのリビング設計の注意点

ここまでは実施するべきポイントを解説しましたが、リビング設計を行う上で注意しておきたい点もあります。
事前に把握することで後悔を避けられる可能性もありますので、確認することをおすすめします。

冷暖房機器の使い方や設置場所を考えておこう

リビングの間取りや仕様を考えるときは、冷暖房機器の使い方や設置場所を考えておきましょう
広いリビングを実現する場合、冷暖房機器について考えることでリビングの快適性が変わります。

どの位置にエアコンを取り付けるのか、気温のムラをなくすためにサーキュレーターを利用するのかなど、具体的に想定すると部屋内の温度を均一・快適に保つことができ、暑さや寒さに起因するストレスを感じずに済みます。

リビングが広すぎて後悔する理由のひとつである、温熱環境の悩みを解消できる可能性がありますので、冷暖房機器の配置・使い方の想定をしっかり行いましょう。

広いリビングを掃除する方法を考えよう(ロボット掃除機など)

冷暖房機器に加えて、広いリビングを設ける場合は掃除する方法も具体的に想定することをおすすめします。
リビングが広いと掃除機や拭き掃除の負担が増えて後悔につながります。
効率的に掃除できる方法を考えましょう。

具体的には、ロボット掃除機を利用することや床暖房を導入してラグやカーペットを敷かず掃除の手間を省くことなどが挙げられます。
掃除は多くの時間と労力を消費するため、効率的に掃除できる体制を整えることをおすすめします。

他の部屋や収納に必要な広さも確保しよう

リビングの広さを考えるときは、他の部屋や収納に必要な広さも同時に考えることをおすすめします。

予算や土地に限りがある以上、リビングを広くすることは他の部屋の面積を狭めることにつながります。
広く開放的なリビングを手に入れられても、個室の広さが不十分であったり収納量が不十分であれば、個室で過ごすときや片付けの際に不満を感じるでしょう。

十分な気密・断熱性能を確保しよう

面積の大きなリビングで暑さ・寒さを感じるケースがあることは紹介しましたが、温熱環境に不満を持つ原因はリビングの広さだけではありません。
気密・断熱性能を十分に確保することで温熱環境についての悩みを解決できる可能性があります。

気密性能を高めればすきま風を少なくでき、断熱性能を高めれば外からの暑さ・寒さの伝わり方を和らげられます。
高気密・高断熱な住まいであれば、リビングの面積を広く取っても暖房器具ですぐ温まり冷めにくい環境を作れるでしょう。

こういった観点でリビングを見つめることで、適度な広さで快適な環境のリビングを実現できます。

リビングを広く見せるコツ

記事の終わりに、床面積を増やすことなくリビングを広く見せるコツを紹介します。
床面積はそのままで開放感を演出できる可能性もありますので、取り入れられるものは利用してみましょう。

横方向だけでなく縦方向も活用(吹き抜け・勾配天井など)

リビングを広く見せるためには、横方向だけでなく縦方向にも空間を広げてみましょう

具体的には、吹き抜けや勾配天井の利用です。
視線が高く遠くに運ばれることから、床面積を増やすことなく開放感を感じられる可能性があります。

十分な収納スペースを確保して物が散乱しないようにする

リビングの周囲に十分な収納スペースを確保することも大切です。

物が散乱したリビングと綺麗に整えられたリビングを比べると、当然整えられたリビングの方が広さを感じられます。
視界に入る物を少なくするために、リビングで使用する小物類や出勤・通学時に使用する物を置く場所を設けましょう。

低めの家具を選んで視線を遠くに誘導する

家具を選定するときには低めを意識することも重要です。

低めの家具で統一すると、視線が遠くに届きやすくなることから広さを感じられます。
特に、ソファや収納用の棚、ダイニングテーブルなど家具の高さを統一するとすっきりした印象になり、さらに広さを演出できます。

造作家具などを用いてピッタリ寸法を目指す

家具を選ぶ際に既製品ではなく造作家具を利用することもおすすめです。

造作家具は職人が希望の寸法に合わせて家具を作ることから、高さから幅まで自由に寸法をオーダーできます。
すき間が生じることなくピッタリと納まり、高さも他の家具や設備に合わせられることから、広さを感じたい方におすすめです。

内装や家具、カーテンなどに明るい色味を選択

内装・家具・カーテンなどの仕様・設備を選択する際に明るい色味を選択することも大切です。

色は膨張色と収縮色に大別され、白や黄色、オレンジなどの明るめの色を意識して選択することで部屋は広く感じられます。
太陽光や照明の光を反射して、室内を明るく見せる効果もありますので、リビングを広く見せたい方は明るめの色味を選択しましょう。

まとめ:リビング広すぎて後悔/失敗しないための間取りの決め方

「リビングを広くしすぎて後悔した…」
このような感想や口コミを見て、リビングの広さについて不安を感じている方へ、どういった場合に広すぎるリビングに後悔を感じるのか、どんな対策が考えられるのか解説しました。

新築で家を建てるとき「とにかくリビングは広いほうがいい」と思う方は多いものです。
しかし、目的もなく単に広さだけを追い求めると、暑さ寒さや掃除など実用性の面や、個々人で異なる適度な広さ感覚などから、後悔を抱える場合があります。

こうした後悔を避けるためには、リビングでどのように過ごすのか、冷暖房や掃除はどうするのかなど、具体的にリビングで生活する家族を想像することが大切です。

具体的に想像することが難しい場合は、実際に建てられた家の施工事例や間取りを参考にしたり、モデルハウスやオーナー様邸見学会に足を運ぶことをおすすめします。
実際に体感することで、最適な広さがどの程度なのか確認できるでしょう。

三重県・愛知県の一部(弥富市・蟹江町など)で注文住宅を建てる予定がある方は、弊社サティスホームまでご相談ください。
リビングの広さ感覚を掴みたい方に向けて完成見学会も行っておりますので、ご予約のうえお気軽にご来訪ください。

●この記事の監修 サティスホーム本社営業部長:小林大将
●この記事の監修
サティスホーム本社営業部長:小林大将

2級建築士と宅地建物取引士の資格を取得後、サティスホームで現場監督を10年経験。携わらせて頂いたお客様は200棟以上。その後、本社営業部長としてお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いてます。
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